
目 次
「読売歌壇」について
『読売新聞』の短歌投稿コーナー。
【選者】
小池光・栗木京子・俵万智・黒瀬珂瀾(全4名)
<希望選者別に投稿する>
掲載曜日
朝刊の、原則的に毎週月曜日
新聞休刊日は、翌日火曜日に
(その他の理由で必ずしもこの通りでないこともある)
1 それぞれ選者別に10首掲載
2 1席から3席までの特選あり
3 特選には選者の【評】が付く
掲載までのサイクル
投稿→掲載までのサイクルはわかりません。
わたくし式守に限って言えば、投稿2週後の掲載もあれば、投稿約2ケ月後もありました。
読売歌壇では、選者の手に届くまでに、次のような過程があるそうです。
「読売」では
塔短歌会
(中略)
共選ではないので、栗木指定で来るんですよね。二週間ずつ一遍に新聞社から来て、大体六百五十から七百ぐらいですかね。
2010年1月号
座談会
「新聞歌壇をめぐって」
採用されないなあ
さっぱり採用されないのである
毎週のように採られることなど望んでいないのである
季節に一首、あ、いや、半年に一首でいい
ああ、自分の作品がここに掲載されていたらなあ
読売歌壇だけの話ではない
よっぽど才能がないらしい
やめちゃおうかなあ、短歌なんて、
と、思ったことが何度あったことか
採用されないのであれば……

また落選、そのようなおもいといかに折り合いをつけているか、それを記事にして、カテゴライズしてみました。

自分の短歌って何が欠けているのか、プロパーな歌人の作品からそれを探って、その記事をカテゴライズしてみました。
それでかどうか、最近は、少しだけ採られるように……
新聞掲載されました
黒瀬珂瀾・選
(20.07.27)
最終に急げば乗れる駅までの崩れかかった軒に月光
(22.03.15)
消火器の訓練用をかるがると次の人へと渡すほほえみ
(22.09.19)
南米の人の背中に休憩後北半球の汗は光るも
(25.01.20)
チリトリをふわりとかわすわたぼこりいくらかあったこんな失恋
(21.02.22)3席
この店の夜のマネキン首はなくこのごろかるく笑顔をよこす
【評】不気味ですね。頭のないマネキンなのに「笑顔」を感じさせるとか。体が消えてもニヤニヤ笑いだけが残る『不思議な国のアリス』のチェンシャ猫のような、現代の怪談歌。
(22.12.26)3席
高熱の妻のとなりで天井に剣が吊るしてあるように寝る
【評】妻の病がうつるかもしれないと不安がりつつ、しかし隔離もできず。まるで吊るされた剣がおちて来るかもという恐れの中での就寝。昨今の多くの人の実感でしょう。
(24.04.01)3席
お荷物でごめんなさいと言う妻の体重さらに減ってしまえり
【評】ハンデを抱える妻を懸命に支える。心配なのは妻の身体だけでなく、自身を責めがちなその心だ。夫婦の苦悩に向き合う一首。
モチベーションアップに

掲載されると、このように図書カードが送られます。
「謝礼」との由。いえ、いえ、こちらこそ。
うれしいものですよ