おすすめの一首

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まことにおすすめ

一記事に一首だけ載せているとは限りません。連作単位で、そこにある短歌をすべて引いているものもあります。いずれも愛しぬける短歌です。ここをこうおさえるといい短歌ができる、歌作上の発見を記録しているものもあります。

中根誠「裁判所の前の芝生を」心の正しいこの無敵の姿とは何

裁判所の前の芝生よ 裁判所の前の芝生を方形に区切れる道に従ふわれは(中根誠) 本阿弥書店『歌壇』2017.11月号「久寿万寿」より いかにも「裁判所の前」らしい「前」ではないか。「方形に区切れる道」なんてあるのか。 「わ 中根誠「裁判所の前の芝生を」心の正しいこの無敵の姿とは何

広阪早苗「疲れましたとほほえみくれぬ」ほほえみの真の意味

疲れました 転任のひとにおつかれさまと言えば疲れましたとほほえみくれぬ(広坂早苗) 本阿弥書店『歌壇』2017.6月号「かきつばたの里」より <わたし>は、学校の教師であろうか。「転任」なんて言い方であれば。となると、こ 広阪早苗「疲れましたとほほえみくれぬ」ほほえみの真の意味

棚木恒寿「ただ置かれたる水槽に無傷の水」この水槽は必然か

水槽 日陰にてただ置かれたる水槽に無傷の水は入れられてあり(棚木恒寿) 本阿弥書店『歌壇』2017.10月号「蓑虫とお盆」より ある。このような水槽はある。 この一首の水槽が珍しい存在でないことを、人は、ちゃんとわかって 棚木恒寿「ただ置かれたる水槽に無傷の水」この水槽は必然か

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