浜名理香「夕べの見も知らぬ町」の「夕べ」なる言葉の力よ NEW!
見も知らぬ町 すぐそこに家(うち)があっても良いような見なれた夕べの見も知らぬ町(浜名理香) KADOKAWA『短歌』2024.1月号「春めく」より 既視感ではない、と思われる。たしかに「見も知らぬ町」であれば、そこは、 … 浜名理香「夕べの見も知らぬ町」の「夕べ」なる言葉の力よ
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見も知らぬ町 すぐそこに家(うち)があっても良いような見なれた夕べの見も知らぬ町(浜名理香) KADOKAWA『短歌』2024.1月号「春めく」より 既視感ではない、と思われる。たしかに「見も知らぬ町」であれば、そこは、 … 浜名理香「夕べの見も知らぬ町」の「夕べ」なる言葉の力よ
その荷物はまわるのである 杖ついてゆっくりあゆむ老人の片手の荷物はよく回りおり(井川京子) KADOKAWA『短歌』2015.9月号「青空」より 紐の長い巾着か何かか。あるいは、スーパーで買い物をした袋か。エコバッグとか … 井川京子「片手の荷物は」「ゆっくりあゆむ」この境地はいつ
「一枚を剥ぐ」この心情の正体は カレンダーのさくらの花を惜しみつつ一枚を剥ぐ 五月に入りぬ(佐田毅) KADOKAWA『短歌』2014.7月号「蠅を追ひたし」より 今日を最後にまたカレンダーを新しい月にする。あれこれ思う … 佐田毅「惜しみつつ一枚を」カレンダーの歌とはこうするのか
裁判所の前の芝生よ 裁判所の前の芝生を方形に区切れる道に従ふわれは(中根誠) 本阿弥書店『歌壇』2017.11月号「久寿万寿」より いかにも「裁判所の前」らしい「前」ではないか。「方形に区切れる道」なんてあるのか。 「わ … 中根誠「裁判所の前の芝生を」心の正しいこの無敵の姿とは何
疲れました 転任のひとにおつかれさまと言えば疲れましたとほほえみくれぬ(広坂早苗) 本阿弥書店『歌壇』2017.6月号「かきつばたの里」より <わたし>は、学校の教師であろうか。「転任」なんて言い方であれば。となると、こ … 広阪早苗「疲れましたとほほえみくれぬ」ほほえみの真の意味
水槽 日陰にてただ置かれたる水槽に無傷の水は入れられてあり(棚木恒寿) 本阿弥書店『歌壇』2017.10月号「蓑虫とお盆」より ある。このような水槽はある。 この一首の水槽が珍しい存在でないことを、人は、ちゃんとわかって … 棚木恒寿「ただ置かれたる水槽に無傷の水」この水槽は必然か
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