細溝洋子「カラスにもある無心の時間」の「にも」に知る働き
カラスは歩くこともある トントンと羽を広げて跳ね進むカラスにもある無心の時間(細溝洋子) 本阿弥書店『歌壇』2015.10月号「鳩とカラス」より マンションの清掃作業に従事しているが、カラスという鳥類は、まったく迷惑な存 … 細溝洋子「カラスにもある無心の時間」の「にも」に知る働き
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カラスは歩くこともある トントンと羽を広げて跳ね進むカラスにもある無心の時間(細溝洋子) 本阿弥書店『歌壇』2015.10月号「鳩とカラス」より マンションの清掃作業に従事しているが、カラスという鳥類は、まったく迷惑な存 … 細溝洋子「カラスにもある無心の時間」の「にも」に知る働き
糸のようなもの 潮騒が引くとき身体の内部より抜かれる糸のようなものあり(立花開) 本阿弥書店『歌壇』2016.9月号「千年強く」より この「糸のようなもの」のことはよくわかる。もっとも「糸のようなもの」との認識ではなかっ … 立花開「糸のようなもの」との表現を可能にさせる差はどこか
生まれた哲学 きいちゃんはきいちゃんになるために生まれたの 八歳の子の妙(たへ)なる哲学(松川洋子) 本阿弥書店『歌壇』2017.4月号「奇想天外」より きいちゃんには、これからも長く生きてゆくことに、煩瑣なものが何もな … 松川洋子の短歌/「生まれた」と「死ぬとき」の歌/歌の継続
末梢的である ものうげに頭めぐらすはだら牛瞳の中に夕日は燃えつ(知らない人) 角川書店『短歌を作るこころ』佐藤佐太郎「作歌上の注意」より 佐藤佐太郎の著書より引いた一首である。 「おちいりやすい欠点」の例として、佐藤佐太 … 斎藤茂吉と他の人では短歌で牛に見ていることがこんなに違う
写生として軽い 三階の窓に眺むる雪解の道一すぢに人の続けり(知らない人) 角川書店『短歌を作るこころ』佐藤佐太郎「作歌上の注意」より 佐藤佐太郎の著書より引いた一首である。 「おちいりやすい欠点」の例として、佐藤佐太郎は … 「三階の窓」の知らない人と「汽車」の斎藤茂吉の驚きの差
おちいりやすい欠点 橋わたる人影水に映りたり清らに澄みし冬晴の川(知らない人) 角川書店『短歌を作るこころ』佐藤佐太郎「作歌上の注意」より 佐藤佐太郎の著書より引いた一首である。 「おちいりやすい欠点」の例として、佐藤佐 … 知らない人の「冬晴の川」と斎藤茂吉の「冬池」の非常な違い
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