川崎あんな

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川崎あんな「やなぎはらみよこさん」こんなにもたのしい短歌

ほらこんな歌はまさに 不思議といへばふしぎにて口にするやなぎはらみよこさんちのぷらむ(川崎あんな) 砂子屋書房『あんなろいど』(在さらしな)より 話を大きくするようであるが、人類の歴史に飢餓が尽きないが、ここに、飢餓と無 川崎あんな「やなぎはらみよこさん」こんなにもたのしい短歌

川崎あんな『あんなろいど』美しい一刀三礼の精神で造形する

これだけの存在感の理由 風を遮るものとてなく丘のうへ吹きつさらしに花はし傾ぐ(川崎あんな) 砂子屋書房『あんなろいど』(ふらくたる)より <「遮」は旧字> 吹きつのる風にシャツがふくらんでふるえている姿が目に見えるようだ 川崎あんな『あんなろいど』美しい一刀三礼の精神で造形する

川崎あんな「ハシモトさん」平凡な暮らしに粲然たる水は奔る

水により世界に人は生きている ゆふぐれのテラスを滌ふ音はして耳のなかまであふるゝ水位(川崎あんな) 砂子屋書房『あんなろいど』(種々之歌 二十五)より <「音」は旧字> 「テラスを滌ふ」水が、自分の前後を翔ける。されど、 川崎あんな「ハシモトさん」平凡な暮らしに粲然たる水は奔る