今野寿美

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今野寿美「悪に少しも遠くなけれど」最高の文学作品として

枇杷に濡れる手 悪に少しも遠くなけれど悪なさぬ手はやすやすと枇杷に濡れゐる(今野寿美) 河出書房新社『【同時代】としての女性短歌』「されば若夏」より 順番を逆にして読んでみる。 手が枇杷に濡れています その手は悪をなさな 今野寿美「悪に少しも遠くなけれど」最高の文学作品として

今野寿美「一生のお願ひ」今野寿美のわたしが大好きな短歌を

お願いをきく 一生のお願ひといふが口癖の子の他愛なきお願ひを聴く(今野寿美) 河出書房新社『若夏記』(秋桜)より あ、きいたんだ、となるのである。「一生のお願ひ」を。 「聴く」と「聞く」と「きく」を、作者・今野寿美は、潔 今野寿美「一生のお願ひ」今野寿美のわたしが大好きな短歌を