中畑智江

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中畑智江の短歌/短歌内の構成を整理して幾通りも読んでみる

1 中畑智江の『同じ白さで雪は降りくる』は、いかにもおもしろい歌集だった。難解な短歌はなかった。なかったが、いくらか、一つの読み方に着地しない短歌があって、こう考えるとこうなるが、こう考えればこうなると、わたしは、そのい 中畑智江の短歌/短歌内の構成を整理して幾通りも読んでみる

中畑智江『同じ白さで雪は降りくる』人生に雪の白さが新しく

決意 星おちてさやかなる音聞きし夜のわれはひそかに鎖骨を守る(中畑智江) 書肆侃侃房『同じ白さで雪は降りくる』(ナナメノキ)より 星おちて どこかに「星おちて」ではあるまい。今ここに流星を見た。流星と言っても、それは、泣 中畑智江『同じ白さで雪は降りくる』人生に雪の白さが新しく