小池光

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読売歌壇

「読売歌壇」について 『読売新聞』の短歌投稿コーナー。 【選者】小池光・栗木京子・俵万智・黒瀬珂瀾(全4名) <希望選者別に投稿する> わたくし式守は、黒瀬珂瀾の欄に特化しての投稿です 他の選者に思うところがあってではあ 読売歌壇

糸川雅子「石けりの石わが影のなかを」ありのままのすがたを

ころがる石を詩として拾う 夕暮れに子らが蹴りたる石けりの石わが影のなかをころがる(糸川雅子) 砂子屋書房『糸川雅子歌集』/『水蛍』(日記)より たとえば、歩道を歩いていて、誰かが足でちょっとどかした空き缶がころがる音がき 糸川雅子「石けりの石わが影のなかを」ありのままのすがたを

小池光「鉄塔が春雲のそらに」短歌は真理を明るみにできる

短歌はそれを見慣れたものにしない 林間に基部(きぶ)をもちたる鉄塔が春雲のそらにつきささりをり(小池光) 本阿弥書店『歌壇』2017.5月号「春の雲の下」より ただの鉄塔である。ところが、ただの鉄塔じゃなくなることがある 小池光「鉄塔が春雲のそらに」短歌は真理を明るみにできる