田宮朋子

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田宮朋子「ごめんください、猫ゐますか」少年の日のつばさよ

尽きない魅力 「ごめんください、猫ゐますか」と子どもらが遊びにやつてくる春休み(田宮朋子) 柊書房『星の供花』(言葉のひかり)より 何度読んでも尽きない魅力がある一首である。 何度も読んで、あれこれ思うことの、どこがどう 田宮朋子「ごめんください、猫ゐますか」少年の日のつばさよ

田宮朋子『星の供花』自らを灯火にこの世界の億のかなしみに

まずはこんなテイストの短歌を 夜の庭を手探りしつつ摘みきたる山椒の葉に黄の花まじる(田宮朋子) 柊書房『星の供花』(彩雲)より 「夜の庭」にあって、そこは、灯りもなかった。「手探り」である。 ところが、「手探り」だったが 田宮朋子『星の供花』自らを灯火にこの世界の億のかなしみに

田宮朋子「かなしみかたがたりない」身の窮巷になぜここまで

かなしみかたがたりない自覚の価値 頬杖をつきつつまたもおもひをり わたし、かなしみかたがたりない(田宮朋子) 第48回(2002年)角川短歌賞「星の供花」より 角川短歌賞受賞作の、この『星の供花」は、柊書房『星の供花』に 田宮朋子「かなしみかたがたりない」身の窮巷になぜここまで