春野りりん「<今>を写しあひたり」短歌を人生の上位に置く

<今>を永遠のものにした短歌 満開のさくらのしたの老夫婦かたみに<今>を写しあひたり(春野りりん) 本阿弥書店『ここからが空』(さくらの落款)より 老いを残酷としか思えないことがある。端的に言えば、痴呆とか。そのような現 … 春野りりん「<今>を写しあひたり」短歌を人生の上位に置く
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<今>を永遠のものにした短歌 満開のさくらのしたの老夫婦かたみに<今>を写しあひたり(春野りりん) 本阿弥書店『ここからが空』(さくらの落款)より 老いを残酷としか思えないことがある。端的に言えば、痴呆とか。そのような現 … 春野りりん「<今>を写しあひたり」短歌を人生の上位に置く

短歌は内にいて外の広さを映せるのか 非常時に押し続ければ外部との会話ができます(おやすみ、外部)(鈴木晴香) 書肆侃侃房(新鋭短歌シリーズ)『夜にあやまってくれ』((おやすみ、外部)より) 「外部」に「おやすみ」と言った … 鈴木晴香「おやすみ、外部」短歌を始めた純粋なこころがある

短歌で観測できない空間が顕ちのぼる かかわりなき位置よりわれの背(せ)な冷ゆる無人の広場歩みゆくとき(糸川雅子) 砂子屋書房『糸川雅子歌集』/『水蛍』(内の傷)より 一読して、短歌だなあ、と思うのである。もちろん失望では … 糸川雅子「かかわりなき位置より」かかわりなきに隠れた詩が

短歌に世界が働きかけてくれるものが うすやみに丸椅子置かれ傷みたるミカンのようなわたしをのせる(古谷円) KADOKAWA『短歌』2018.8月号(スペイン語圏)より 要は、「丸椅子」にすわった、というそれだけの話なので … 古谷円「うすやみに丸椅子置かれ」まだ生きている価値がある

短歌の腕の前にハイスペックなセンサーがある 森の樹がみな手を垂れて夜(よ)となる時われの後に椅子置かれたり(前川佐美雄) 短歌新聞社『捜神』(野極(梅雨五十吟))より これ以上は先に行ったらたいへんだ。と、前川佐美雄は思 … 前川佐美雄「われの後に椅子置かれたり」高精度なセンサーが

短歌はその上空に怪しい雲があるようで さみだれはうすらに寒しひと日われ煙となりてうずくまり居り(松平盟子) 河出書房新社『たまゆら草紙』(夕白桔梗)より 「煙となりてうずくま」るそうな。わかる。よくわかる。ご自分を「煙と … 松平盟子「ひと日われ煙となりて」<わたし>はどうなるの
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