おすすめの一首

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まことにおすすめ

一記事に一首だけ載せているとは限りません。連作単位で、そこにある短歌をすべて引いているものもあります。いずれも愛しぬける短歌です。ここをこうおさえるといい短歌ができる、歌作上の発見を記録しているものもあります。

横田専一「そのままの木」「親子鹿」短歌に童話と童謡を積む

短歌と童話 童話のなか木はこんもりと茂りおりそのままの木が目の前にあり(横田専一) 短歌新聞社『風土』横田専一歌集「めたぼりずむ」抄より 「ああ、ぼくも、ほかの木とおんなじように、大きかったらなあ!」と、小さなモミの木は 横田専一「そのままの木」「親子鹿」短歌に童話と童謡を積む

今野寿美「一生のお願ひ」今野寿美のわたしが大好きな短歌を

お願いをきく 一生のお願ひといふが口癖の子の他愛なきお願ひを聴く(今野寿美) 河出書房新社『若夏記』(秋桜)より あ、きいたんだ、となるのである。「一生のお願ひ」を。 「聴く」と「聞く」と「きく」を、作者・今野寿美は、潔 今野寿美「一生のお願ひ」今野寿美のわたしが大好きな短歌を

大滝和子「殴られる」「生理はじまる」人生に飲み込まれない

大滝和子にわたしはこれが衝撃だった 12歳、夏、殴られる、人類の歴史のように生理はじまる(大滝和子) 東京堂出版『現代短歌の鑑賞事典』馬場あき子【監修】大滝和子・<秀歌選>(『人類のヴァイオリン』平12)より この『人類 大滝和子「殴られる」「生理はじまる」人生に飲み込まれない

阪森郁代「流動体のやさしさ」その気になればこう生きられる

「轟音」と「はかなごと」 轟音に列車は過ぎてその後にはかなごとなど言ひ出す人も(阪森郁代) 本阿弥書店『歌壇』2017.4月号「夜のさざなみ」より なぜ「その後に」なのか。「轟音」があっては話が聞こえまいと、話が、いった 阪森郁代「流動体のやさしさ」その気になればこう生きられる

春野りりん「月のこころ」短歌の容積が大きくなる時間の堆積

音 着信の音づれを待つ良夜なり水脈曳きわたる月のこころに(春野りりん) 本阿弥書店『歌壇』2016.1月号「月天心」より まわりを見渡せば、このような「良夜」が、この世界にはあるのである。 「音づれ」の「音」は携帯か。夫 春野りりん「月のこころ」短歌の容積が大きくなる時間の堆積

岡山たづ子「吊橋の揺るる上にて」人生の余白に大きな存在が

人生の余白/青年 新聞を立ちて読みゐる青年と鳩と爽やかにありてかかはらず(岡山たづ子) 短歌新聞社『雪の香』「一直進」抄(飾窓)より その光景が頭に心地よく打ち込まれることがある。 この「青年」に「新聞」も「鳩」も、欠く 岡山たづ子「吊橋の揺るる上にて」人生の余白に大きな存在が

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