沖ななも『ふたりごころ』人生がつまらなく見えないのである
![](https://shikimorimisao.com/wp-content/uploads/2020/05/photo-1553843575-57654d2e9cfe.jpg)
人生はいいもんだ 恐るべき致死率のウイルスで世界の主要都市が壊滅してしまう映画があった。『復活の日』である。日本映画史においてさして高い評価を得ていないが、高校生になったばかりのわたしは、それはもう何度も映画館に足を運ん … 沖ななも『ふたりごころ』人生がつまらなく見えないのである
記事表示件数:42件
人生はいいもんだ 恐るべき致死率のウイルスで世界の主要都市が壊滅してしまう映画があった。『復活の日』である。日本映画史においてさして高い評価を得ていないが、高校生になったばかりのわたしは、それはもう何度も映画館に足を運ん … 沖ななも『ふたりごころ』人生がつまらなく見えないのである
いい歌人/いい歌集 博識な哲学よりかえって雑念が片付くことがある。 この書肆侃侃房(新鋭短歌シリーズ)『黄色いボート』には、都市生活を送る若い女性がいる。恋人がいた。時に孤独である。が、この女性には、自然豊かな故郷があっ … 原田彩加『黄色いボート』短歌に人間が再起する美質を収める
歌人がこれまで歩んできた道 この国の自然主義文学に、わたしは、いつからか否定的になった。若い時分はよく読んだのである。が、日々の仕事に追われる過程で、わたしに、その魅力は失せた。 無数の人影がゆらゆらとわたしの人生を染め … 安藤あきよ『灯台の灯』病苦に束縛されてなおのびやかな生命
身の不平が動機ではない詩情 この国は、悲劇を容認しない。悲劇も神の思し召し。そのような概念を、この国の歴史は、西洋から輸入しなかった。 そこで、日本人は、悲劇に、精神的な美を探すことにした。すると、そこに、虚飾の出現が伴 … 香山ゆき江『水も匂はぬ』はかなくも誰かを愛する歓びがある
青春の不朽の名作として 最近に限ったことではないが、生きづらい詩が猖獗をきわめている。が、いつの時代も、若者は、生きづらい以上に、将来への大きな波に乗り出したいと内心は期していることがあるのである。 しかし、岸から艫綱を … 野口あや子『かなしき玩具譚』死と隣り合わせで足場を組む
平成最高の読書体験だったのである 短歌を始めてすぐ好きになった歌人の、その第一歌集である。 どの国も、物語と言えば、男女関係の話が多くなる。そして、それは、文芸では、小説として流通するが……。 わたしは、男女の物語を、歌 … 鈴木美紀子『風のアンダースタディ』短歌と出逢ってよかった
関連するカテゴリー
おすすめの一首 コラム「おすすめの歌集」の人気記事