おすすめの一首

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まことにおすすめ

一記事に一首だけ載せているとは限りません。連作単位で、そこにある短歌をすべて引いているものもあります。いずれも愛しぬける短歌です。ここをこうおさえるといい短歌ができる、歌作上の発見を記録しているものもあります。

岡本貞子「明日は夜行で」イレギュラーにあわてない大人の歌

世俗の中で その前に為さねばならぬ二つ三つ 明日は夜行で行かうと思ふ(岡本貞子) KADOKAWA『短歌』2015.7月号「夜の川」より 短歌というのは、そこに詠まれていることの、そのほとんどは、いたって単純なことなので 岡本貞子「明日は夜行で」イレギュラーにあわてない大人の歌

米川千嘉子「千の沈黙」そしてやさしくあたたかいまなざしが

癒えたくて 癒えたくて秋の校庭見おろせば少女らのほそきひかりの行進(米川千嘉子) 第31回(1985年)角川短歌賞「夏樫の素描」より 運動会の予行か何かか。登下校の子たちか。 その「ひかり」は、肌がかがやく、いかにも健康 米川千嘉子「千の沈黙」そしてやさしくあたたかいまなざしが

一ノ関忠人「このままに滅びゆく」未完の人生でもゆるせる空

やさしいひと時 しばらくは紅色のこる暮れの空このままに滅びゆくもよからう(一ノ関忠人) KADOKAWA『短歌』2016.2月号「かぶ、だいこん」より 夕ぐれの時はよい時、かぎりなくやさしいひと時。 夕ぐれ時、自然は人に 一ノ関忠人「このままに滅びゆく」未完の人生でもゆるせる空

服部真里子「触れたら狂ってしまう王冠」罪深くかなしいこと

キリストと<わたし> キリストが湖(うみ)ゆく場面読みながら口つけている冷たいコーラ(服部真里子) 本阿弥書店『歌壇』2017.12月号「マクベスの正気」より この湖(うみ)はガリラヤ湖だろうか。読んでいるのは、福音書の 服部真里子「触れたら狂ってしまう王冠」罪深くかなしいこと

岩花キミ代「余命あといくばくも」の「旅の約束」はいかに

結論的にこの世では果たせない約束 余命あといくばくもなきこの友が真顔に旅の約束を言ふ(岩花キミ代) 本阿弥書店『歌壇』2017.11月号「雨音」より その約束は無理だろう、と考えるのが自然である。そうと思っても不謹慎にな 岩花キミ代「余命あといくばくも」の「旅の約束」はいかに

小田亜起子「地獄覗き」ひとり残されたこの人生を採点すると

地獄ってどんなところよ 死後は「無」とおもえど気になるその名ゆえ鋸山の「地獄覗き」へ(小田亜起子) 本阿弥書店『歌壇』2017.10月号「地獄覗き」より 死後が無であることをちょっと疑ってるじゃん。自分の死後が地獄だった 小田亜起子「地獄覗き」ひとり残されたこの人生を採点すると

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