短歌も天体に依存しているのではないか/国分良子の歌を例に

1 警報器が鳴って遮断機下り始む今日は誰とも話していない(国分良子) 本阿弥書店『ぴいかんの空』(鳥海山)より こんなことはある。まったく同じ経験は一度もないのにわかる。 2 「今日は誰とも話していない」なあ、と踏切で思 … 短歌も天体に依存しているのではないか/国分良子の歌を例に
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1 警報器が鳴って遮断機下り始む今日は誰とも話していない(国分良子) 本阿弥書店『ぴいかんの空』(鳥海山)より こんなことはある。まったく同じ経験は一度もないのにわかる。 2 「今日は誰とも話していない」なあ、と踏切で思 … 短歌も天体に依存しているのではないか/国分良子の歌を例に

1 梅林に遊ぶ施設の人たちに介護士の声ひびきわたりぬ(大島史洋) 本阿弥書店『歌壇』2016.4月号「梅林の空」より 2 この「梅林」に、この「遊ぶ」に、わたしは、微笑むことができない。幼い子がはしゃいでいる声がここに聞 … 大島史洋の短歌より/施設の人たち/残された年月は/天命は

1 八十歳になったゲーテは、十八歳の若い女性に結婚を申し込んだんだそうな。いくらゲーテでもこれはアウトじゃないか。いくつになっても歩いていれば路傍の花に心を奪われることはあろう。でも、ゲーテさん、八十にもなって、十八の子 … 佐伯裕子の「うっすら」/老いは醜いのか/ゲーテと比較して

1 息をしているのかどうかたしかめるたびにこわしてしまう結晶(鈴木美紀子) コールサック社『金魚を逃がす』(結晶)より 2 わたしは、別の記事で、鈴木美紀子の次の一首を挙げた。(この一首のための記事ではなったが) ほんと … 鈴木美紀子の短歌の「結晶」/殺意か純潔か/無呼吸症候群に

1 わたしが短歌を始めた頃の、今でも印象に残っている話題が、服部真里子の「水仙と盗聴」だった。 水仙と盗聴、わたしが傾くとわたしを巡るわずかなる水(服部真里子) 2 当時の“評”をここに並べる煩は避けるが、わたくし式守の … わからない短歌?/服部真里子「水仙と盗聴」/今さらまた?

1 圧測る白衣の少女の素直さがゼミ学生の顔に重なる(安藤あきよ) 六法出版社『灯台の灯』(伊吹嶺)より こんな指導者の存在を知ると、わたしは、人間であることにうれしくなれる。 2 「うれしくなれる」とは、次の「うれしい」 … 短歌で蘇る人が/会いたや/人間の死んだ部分を減らすこと
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