おすすめの一首

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まことにおすすめ

一記事に一首だけ載せているとは限りません。連作単位で、そこにある短歌をすべて引いているものもあります。いずれも愛しぬける短歌です。ここをこうおさえるといい短歌ができる、歌作上の発見を記録しているものもあります。

後藤由紀恵「ほろほろひらく」母への視線に美しい勾配がある

「母のアルト」の二重の走行 東京では運転しないわれを待つロータリーには母のアルトが(後藤由紀恵) 本阿弥書店『歌壇』2016.3月号「ほろほろひらく」より 後藤由紀恵の連作「ほろほろひらく」は、この一首で始まる。「母」が 後藤由紀恵「ほろほろひらく」母への視線に美しい勾配がある

立花開「君の家のいちばん近く」恋の毒に可憐である美しさ

沈黙の中に切ない短歌の声がある 君の家のいちばん近くの紫陽花が赤色か青色か聞きたい(立花開) KADOKAWA『短歌』2015.9月号「遠鳴り」より きみのことでは知りたいことがたくさんあるんだけど、その一つは、「紫陽花 立花開「君の家のいちばん近く」恋の毒に可憐である美しさ

大崎安代「イライラせずに信号を」偉大なる明るさとウィット

主人公<わたし>が魅力的な短歌 満月の暑くも寒くもない夜はイライラせずに信号を待つ(大崎安代) 本阿弥書店『歌壇』2017.4月号「宇宙への旅」より つまらない理屈をつけるようで気がさすが、「信号を待つ」のに、ふだんは、 大崎安代「イライラせずに信号を」偉大なる明るさとウィット

田宮朋子「かなしみかたがたりない」身の窮巷になぜここまで

かなしみかたがたりない自覚の価値 頬杖をつきつつまたもおもひをり わたし、かなしみかたがたりない(田宮朋子) 第48回(2002年)角川短歌賞「星の供花」より 角川短歌賞受賞作の、この『星の供花」は、柊書房『星の供花』に 田宮朋子「かなしみかたがたりない」身の窮巷になぜここまで

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