おすすめの一首

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まことにおすすめ

一記事に一首だけ載せているとは限りません。連作単位で、そこにある短歌をすべて引いているものもあります。いずれも愛しぬける短歌です。ここをこうおさえるといい短歌ができる、歌作上の発見を記録しているものもあります。

小島なお「性愛をまだ知らないわたし」眩しくて気絶しそうだ

うらやむべき眩しさ 噴水に乱反射する光あり性愛をまだ知らないわたし(小島なお) 第50回(2004年)角川短歌賞「乱反射」より 若さを失なった者に、まことうらやむべき青春の断片である。 「乱反射する光」を、わたくし式守で 小島なお「性愛をまだ知らないわたし」眩しくて気絶しそうだ

横山未来子「とほく眠るからだをおもふ」うすい目に美が沈む

なるほどこれが歌人か とほく眠るからだをおもふかすかなるなゐの過ぎたる薄明のなか(横山未来子) KADOKAWA『現代短歌アンソロジー』平成二十七年下巻(春)より 地震があるぞ、となると、目が覚めることがある。あ、揺れた 横山未来子「とほく眠るからだをおもふ」うすい目に美が沈む

田中槐「いまどきキムタクにしか」一首の奥行に<わたし>

女と男の名誉 プライドがそんなに大事? そんなものいまどきキムタクにしかないのに(田中槐) 砂子屋書房『サンボリ酢ム』(王様を捨てる王妃のものがたり)より おもしろい。男に言っているのだ。 プライドに性差はない。男女とも 田中槐「いまどきキムタクにしか」一首の奥行に<わたし>

小島ゆかり「<行先ボタン>」女性の人生に忍び寄る魔と代償

家庭に帰る われにまだできることもうできぬこと<行先ボタン>ひとつだけ押す(小島ゆかり) 青磁社シリーズ・牧水賞の歌人たち『小島ゆかり』代表歌三〇〇首・大松達知選 『希望』40首より たしかに、「できること」が失われて、 小島ゆかり「<行先ボタン>」女性の人生に忍び寄る魔と代償

小島ゆかり「もう似合はない」人一人のいのちがそよぐ音色

人生に反射して生まれる色 杳(とほ)い杳いかのゆふぐれのにほひしてもう似合はない菫色のスカーフ(小島ゆかり) 青磁社シリーズ・牧水賞の歌人たち『小島ゆかり』代表歌三〇〇首・大松達知選 『水陽炎』35首より 若いからだがあ 小島ゆかり「もう似合はない」人一人のいのちがそよぐ音色

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