前川佐美雄「われの後に椅子置かれたり」高精度なセンサーが

短歌の腕の前にハイスペックなセンサーがある 森の樹がみな手を垂れて夜(よ)となる時われの後に椅子置かれたり(前川佐美雄) 短歌新聞社『捜神』(野極(梅雨五十吟))より これ以上は先に行ったらたいへんだ。と、前川佐美雄は思 … 前川佐美雄「われの後に椅子置かれたり」高精度なセンサーが

短歌の腕の前にハイスペックなセンサーがある 森の樹がみな手を垂れて夜(よ)となる時われの後に椅子置かれたり(前川佐美雄) 短歌新聞社『捜神』(野極(梅雨五十吟))より これ以上は先に行ったらたいへんだ。と、前川佐美雄は思 … 前川佐美雄「われの後に椅子置かれたり」高精度なセンサーが

人生はいいもんだ 恐るべき致死率のウイルスで世界の主要都市が壊滅してしまう映画があった。『復活の日』である。日本映画史においてさして高い評価を得ていないが、高校生になったばかりのわたしは、それはもう何度も映画館に足を運ん … 沖ななも『ふたりごころ』人生がつまらなく見えないのである

短歌はその上空に怪しい雲があるようで さみだれはうすらに寒しひと日われ煙となりてうずくまり居り(松平盟子) 河出書房新社『たまゆら草紙』(夕白桔梗)より 「煙となりてうずくま」るそうな。わかる。よくわかる。ご自分を「煙と … 松平盟子「ひと日われ煙となりて」<わたし>はどうなるの

短歌に豊富な感情と平凡な語彙は両立可能 障子張り部屋あかるくもなりにけりひとりすわるもいつもの所に(三ヶ島葭子) 創元社『三ヶ島葭子歌集』大正九年/秋雨より 何なんだ。目に袖口をあてたくなるこの光景って。下句が、わたしの … 三ヶ島葭子「部屋あかるくも」孤独の女性の感情を支える語彙

短歌はいのちの触角があるのか この道の石に一つづつ消えてゆく儚きいのち鳥のこゑして(前川佐美雄) 短歌新聞社『捜神』(野極(神の如き火))より 「この道の石」を見ているとサッと鳥の影がさす。一羽や二羽ではないようだ。鳥の … 前川佐美雄「一つづつ消えてゆく」いのちを人に教えられるか

その短歌を読み手を信じてさしだす 指二本昨日奪ひしプレスの前今日新入りの臨時工が坐る(加藤正明) 第3回(1957年)角川短歌賞「草のある空地」より <「前」と「空」は異体字> 角川短歌賞の第3回受賞作品から引きました … 加藤正明「今日新入りの臨時工」すぐれた短歌の活眼がある