広阪早苗「疲れましたとほほえみくれぬ」ほほえみの真の意味

疲れました 転任のひとにおつかれさまと言えば疲れましたとほほえみくれぬ(広坂早苗) 本阿弥書店『歌壇』2017.6月号「かきつばたの里」より <わたし>は、学校の教師であろうか。「転任」なんて言い方であれば。となると、こ … 広阪早苗「疲れましたとほほえみくれぬ」ほほえみの真の意味

疲れました 転任のひとにおつかれさまと言えば疲れましたとほほえみくれぬ(広坂早苗) 本阿弥書店『歌壇』2017.6月号「かきつばたの里」より <わたし>は、学校の教師であろうか。「転任」なんて言い方であれば。となると、こ … 広阪早苗「疲れましたとほほえみくれぬ」ほほえみの真の意味

水槽 日陰にてただ置かれたる水槽に無傷の水は入れられてあり(棚木恒寿) 本阿弥書店『歌壇』2017.10月号「蓑虫とお盆」より ある。このような水槽はある。 この一首の水槽が珍しい存在でないことを、人は、ちゃんとわかって … 棚木恒寿「ただ置かれたる水槽に無傷の水」この水槽は必然か

また誰か また誰か借り出してゐる 図書館に一冊きりのあなたの自伝(石川美南) 本阿弥書店『歌壇』2017.12月号「あなたの自伝」(「LAND」その10)より 天邪鬼な考えをするようで気がさすが、他の図書館に行けば、その … 石川美南「また誰か借り出してゐる」石川美南のこの歌も好き

1 圧測る白衣の少女の素直さがゼミ学生の顔に重なる(安藤あきよ) 六法出版社『灯台の灯』(伊吹嶺)より こんな指導者の存在を知ると、わたしは、人間であることにうれしくなれる。 2 「うれしくなれる」とは、次の「うれしい」 … 短歌で蘇る人が/会いたや/人間の死んだ部分を減らすこと

何処はげまし生きゆかむ 身のほどの何処はげまし生きゆかむ老いの支度も馬鹿にはならず(香山ゆき江) ながらみ書房『水も匂はぬ』(浅黄の空)より この一首の懊悩を理解できる。共感することができる。 ここでは深く踏み込まないが … 香山ゆき江「何処はげまし生きゆかむ」それは同時に歌の姿勢

1 わたしは、十年以上を、マンションの管理人をしているが、ゴミ出しのマナーの悪さに驚くことでは、いっこうに慣れることがない。それは一部の心ない人によるもので、分別など意識している人がいない、ということではもちろんないので … 吉野裕之の短歌/その仕事と歌の道で誇りを研ぐ姿があること