鈴木美紀子『金魚を逃がす』どうする/そして人生にしおり紐

短歌を退屈にしない金魚 病室の花瓶の水を替えるとき金魚を逃してしまった気がして(鈴木美紀子) コールサック社『金魚を逃がす』(金魚を逃がす)より 「病室の花瓶の水を替える」場面で、<わたし>は、金魚を惜しんでおいでなので … 鈴木美紀子『金魚を逃がす』どうする/そして人生にしおり紐

短歌を退屈にしない金魚 病室の花瓶の水を替えるとき金魚を逃してしまった気がして(鈴木美紀子) コールサック社『金魚を逃がす』(金魚を逃がす)より 「病室の花瓶の水を替える」場面で、<わたし>は、金魚を惜しんでおいでなので … 鈴木美紀子『金魚を逃がす』どうする/そして人生にしおり紐

その荷物はまわるのである 杖ついてゆっくりあゆむ老人の片手の荷物はよく回りおり(井川京子) KADOKAWA『短歌』2015.9月号「青空」より 紐の長い巾着か何かか。あるいは、スーパーで買い物をした袋か。エコバッグとか … 井川京子「片手の荷物は」「ゆっくりあゆむ」この境地はいつ

「一枚を剥ぐ」この心情の正体は カレンダーのさくらの花を惜しみつつ一枚を剥ぐ 五月に入りぬ(佐田毅) KADOKAWA『短歌』2014.7月号「蠅を追ひたし」より 今日を最後にまたカレンダーを新しい月にする。あれこれ思う … 佐田毅「惜しみつつ一枚を」カレンダーの歌とはこうするのか

裁判所の前の芝生よ 裁判所の前の芝生を方形に区切れる道に従ふわれは(中根誠) 本阿弥書店『歌壇』2017.11月号「久寿万寿」より いかにも「裁判所の前」らしい「前」ではないか。「方形に区切れる道」なんてあるのか。 「わ … 中根誠「裁判所の前の芝生を」心の正しいこの無敵の姿とは何

わたしへの負い目に お荷物でごめんなさいと言う妻の体重さらに減ってしまえり(式守操) 選者:黒瀬 珂瀾(24.04.01)より 3席でした。【評】が付きました。 【評】ハンデを抱える妻を懸命に支える。心配なのは妻の身体だ … 読売歌壇3席「お荷物でごめんなさい」その重さは軽いほどに

たとえばクリスマスはこう詠まれた 樅の木の線対象のいくつかを収めた冬のカメラを磨く(服部真里子) 本阿弥書店『行け広野へと』(冬のカメラ)より 「樅の木」を「冬のカメラ」が。ああ、これは、クリスマス会の記念写真か。 クリ … 服部真里子『行け広野へと』最も価値ある瞬間を表現する手法