おすすめの一首

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まことにおすすめ

一記事に一首だけ載せているとは限りません。連作単位で、そこにある短歌をすべて引いているものもあります。いずれも愛しぬける短歌です。ここをこうおさえるといい短歌ができる、歌作上の発見を記録しているものもあります。

井上佳香「やらなくていい宿題」夏の玄関口で喧嘩する母子

やらなくていい宿題 「やらなくていい宿題」で喧嘩する母子は夏の玄関口に(井上佳香) 本阿弥書店『歌壇』2016.10月号「夏の玄関口」より やらなくていい宿題だそうだ。成立しない日本語である。言語センスに溢れたお子さんだ 井上佳香「やらなくていい宿題」夏の玄関口で喧嘩する母子

穂村弘「目を閉じる」燦然とされど痛みに裂かれるあの夏の光

穂村弘のわたしが愛する一首 コピー機に本押しつけて目を閉じる 岡田有希子の夏の光よ(穂村弘) 本阿弥書店『歌壇』2016.8月号「五百円玉の夜」より 確かめる機会がないが、試験が近づいた学生が、友人のノートや試験に関係す 穂村弘「目を閉じる」燦然とされど痛みに裂かれるあの夏の光

榎幸子「懸命の医師を思へば」人間同士の美しい絆がある短歌

淡々としている命の瀬戸際 このままに死にますかと問ひたきに懸命の医師を思へば言へず(榎幸子) 本阿弥書店『歌壇』2016.8月号「熟寝」より 大した病気でもないのに、死ぬ、死ぬと騒いでいるわけではないのである。医師は、< 榎幸子「懸命の医師を思へば」人間同士の美しい絆がある短歌

川崎あんな「やなぎはらみよこさん」こんなにもたのしい短歌

ほらこんな歌はまさに 不思議といへばふしぎにて口にするやなぎはらみよこさんちのぷらむ(川崎あんな) 砂子屋書房『あんなろいど』(在さらしな)より 話を大きくするようであるが、人類の歴史に飢餓が尽きないが、ここに、飢餓と無 川崎あんな「やなぎはらみよこさん」こんなにもたのしい短歌

吉田正俊「親子猫」「庭芝草」短歌の裏に聴こえていた声が

親子猫 朝宵に鳴きて寄り来る親子猫こころやさしき時は食をやる(吉田正俊) 短歌新聞社吉田正俊『草の露』「くさぐさの歌」(猫の歌)より いつもいつも食べさせてあげて、猫が、いつもいつもかわいいばかりでいられないのだ。 気ま 吉田正俊「親子猫」「庭芝草」短歌の裏に聴こえていた声が

柴生田稔「不吉に歩みて」未来の人生と理想のためだったのか

不吉 片側に砂利は積まれて雨の降る道を不吉に歩みてをりぬ(柴生田稔) 短歌新聞社柴生田稔『南の魚』「入野」抄(砂上の胡桃)より <柴生田は(しぼうた)と読みます> その積まれたとやらの砂利があまりに異形だった、なんて類の 柴生田稔「不吉に歩みて」未来の人生と理想のためだったのか

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