式守 操

山下雅子「簡潔の妙」自分の歌よ/モチベーションを維持せよ

庭の木/簡潔の妙 推敲に耽りて見やる庭の木々剪り込まれたる簡潔の妙(山下雅子) 本阿弥書店『歌壇』2017.5月号「声」より 人生のこれが最後の一日までたいせつにしたい一首だ。 歌作中だったのか。ああでもない、こうでもな 山下雅子「簡潔の妙」自分の歌よ/モチベーションを維持せよ

関谷啓子「木の花の匂うころ」どこまでも無垢でいられること

こんなにきれい 葉桜がこんなにきれい 誘いたる母が来るまでベンチに待てり(関谷啓子) 本阿弥書店『歌壇』2017.8月号「木の花の匂うころ」より 葉桜はこんなにきれい このように美しく娘は母を待った。清澄な光景だ。母と娘 関谷啓子「木の花の匂うころ」どこまでも無垢でいられること

木曽陽子の短歌より/生きている今と太宰を愛した女性の名前

1 太宰治と道づれになりし女性(ひと)の名を忘れしことなにか申し訳なし(木曽陽子) 本阿弥書店『歌壇』2017.10月号「チサの葉」より 記憶にとどめておかなければならない義務などどこにもないのである。でも、この気持ちは 木曽陽子の短歌より/生きている今と太宰を愛した女性の名前

井上久美子「子の鍵に」大好きな歌/男子か女子か/母か父か

母によって詠まれた? 玄関の棚に置かれた子の鍵に見てきたものを聞きたき夕べ(井上久美子) 本阿弥書店『歌壇』2017.12月号「女棲む月」より 母によって詠まれたものかと。作者は井上久美子さんであるが、それは関係ない。名 井上久美子「子の鍵に」大好きな歌/男子か女子か/母か父か