長沢美津「あともどりして真上より」偶然に支配された一瞬に

それは人生に失望していたところに 水の底にしづみてゆきし池の鯉をあともどりして真上よりみる(長沢美津) 新星書房『車』(こよみ)より もうすこし眺めたかったんだろうなあ。悔いないように。で、「あともどりし」た、と。 でも … 長沢美津「あともどりして真上より」偶然に支配された一瞬に

それは人生に失望していたところに 水の底にしづみてゆきし池の鯉をあともどりして真上よりみる(長沢美津) 新星書房『車』(こよみ)より もうすこし眺めたかったんだろうなあ。悔いないように。で、「あともどりし」た、と。 でも … 長沢美津「あともどりして真上より」偶然に支配された一瞬に

超弩級迫力 無名人の、それも短歌のサイトは、要は、安い物件である。有名人のブログであれば、「カニ食べました~」こんな一言が貴重な情報になる。何を食べたか教えてくれてありがとう、となるわけだ。 くだらない連鎖が生まれたもの … 田中槐『サンボリ酢ム』非日常に幸福を求める倒錯した美しさ

1 「クロッカスが咲きました」という書き出しでふいに手紙を書きたくなりぬ(俵万智) 河出書房新社『サラダ記念日』(待ち人ごっこ)より この一首を読み返したこと何度目か、わたしは、『サラダ記念日』から顔を上げた。わたしも短 … 俵万智の短歌/「ふいに」人生のこれだけの差が1秒にある

悲運の流れに任されて 若い花々が、悲運の流れに任される。『キリンの子』鳥居歌集である。よく売れた。 話題の鳥居歌集『キリンの子』について。その生い立ちの壮絶さを先に情報として得ていた私は、少し身構えていたのだが、(中略 … 鳥居『キリンの子』鳥居歌集/母ある天は永遠にこの子を守る

作れないが読める 電脳とつながるものを捨ておきて海遠(うみとお)光る岡畑歩く(古谷円) KADOKAWA『短歌』2020.8月号「夕日を見る人」より いい歌だなあ。好きだなあ、古谷円って。 それは正しい読みなのか、とか何 … 古谷円「電脳とつながるもの」電脳と対極の場はではいずこに

そこは廃墟よりさびしい風が吹いていて 赤錆びてドラム罐一つ置かれあり空地は草のそよぐ音して(加藤正明) 第3回(1957年)角川短歌賞「草のある空地」より <「音」と「空」は異体字> 角川短歌賞の第3回受賞作品から引きま … 加藤正明「草のそよぐ音」見える人にしか見えないものがある