横山未来子「とほく眠るからだをおもふ」うすい目に美が沈む

なるほどこれが歌人か とほく眠るからだをおもふかすかなるなゐの過ぎたる薄明のなか(横山未来子) KADOKAWA『現代短歌アンソロジー』平成二十七年下巻(春)より 地震があるぞ、となると、目が覚めることがある。あ、揺れた … 横山未来子「とほく眠るからだをおもふ」うすい目に美が沈む

なるほどこれが歌人か とほく眠るからだをおもふかすかなるなゐの過ぎたる薄明のなか(横山未来子) KADOKAWA『現代短歌アンソロジー』平成二十七年下巻(春)より 地震があるぞ、となると、目が覚めることがある。あ、揺れた … 横山未来子「とほく眠るからだをおもふ」うすい目に美が沈む

トイレ=切実 脳内のトイレマップはアプリより精密である頻尿のわれ(式守操) 佐伯裕子・選:題詠「トイレ」より NHK短歌の佳作に、1首、佳作で採っていただきました。 題詠「トイレ」の佳作はおちろんうれしかったのですが、「 … NHK短歌「トイレ」を散漫な語彙で妥協しないで知ったこと

女と男の名誉 プライドがそんなに大事? そんなものいまどきキムタクにしかないのに(田中槐) 砂子屋書房『サンボリ酢ム』(王様を捨てる王妃のものがたり)より おもしろい。男に言っているのだ。 プライドに性差はない。男女とも … 田中槐「いまどきキムタクにしか」一首の奥行に<わたし>

家庭に帰る われにまだできることもうできぬこと<行先ボタン>ひとつだけ押す(小島ゆかり) 青磁社シリーズ・牧水賞の歌人たち『小島ゆかり』代表歌三〇〇首・大松達知選 『希望』40首より たしかに、「できること」が失われて、 … 小島ゆかり「<行先ボタン>」女性の人生に忍び寄る魔と代償

人生に反射して生まれる色 杳(とほ)い杳いかのゆふぐれのにほひしてもう似合はない菫色のスカーフ(小島ゆかり) 青磁社シリーズ・牧水賞の歌人たち『小島ゆかり』代表歌三〇〇首・大松達知選 『水陽炎』35首より 若いからだがあ … 小島ゆかり「もう似合はない」人一人のいのちがそよぐ音色

現実がぶつけてくる風や波 しっかりせよ厳(いつく)しき声響かせる大き月ありわがふところに(古谷円) 本阿弥書店『百の手』(新成人)より 『百の手』の〈わたし〉は、このようなお人である。ただ狼狽に時を移すことを、ご自分に許 … 古谷円『百の手』人間が世界に隠している苦悩にさしのべる手