五十嵐順子「青鷺の瞑想日和」青鷺が思いめぐらすものとは

そこに青鷺がいた わずかなる雨は湖面に波も立てず瀬の青鷺の瞑想日和(五十嵐順子) KADOKAWA『短歌』2015.9月号「おれの杭」より この連作「おれの杭」は、歌集『奇跡の木』(ながらみ書房)に収録されています 実在 … 五十嵐順子「青鷺の瞑想日和」青鷺が思いめぐらすものとは

そこに青鷺がいた わずかなる雨は湖面に波も立てず瀬の青鷺の瞑想日和(五十嵐順子) KADOKAWA『短歌』2015.9月号「おれの杭」より この連作「おれの杭」は、歌集『奇跡の木』(ながらみ書房)に収録されています 実在 … 五十嵐順子「青鷺の瞑想日和」青鷺が思いめぐらすものとは

髪の位置/内の涙 涙には濡れざる位置にあそばせて垂れ髪はいまの風になびかう(糸川雅子) 砂子屋書房『糸川雅子歌集』/『水蛍』(花影およぶ)より 「髪」は、「風」の上になく下にない。「風」の下には、しかし、「涙」がある。 … 糸川雅子「内海に霧は湧きいん」天の曲(しらべ)として

三井修は旅人だった アンケートに記入し終えて職業欄<旅人>と記す夏の銀座で(三井修) 角川学芸出版『海図』(地磁気)より 人並の常識があれば、羞恥心が枷となって、「職業欄」に「旅人」なんて記入できるもんじゃない。 まさか … 三井修『海図』この世界の外に海を見つけられる旅人になった

はだのしめりか 春近きはだのしめりかゆるやかに雨滴ひびけり夜のふけゆくに(坪野哲久) タイガー・プロ『碧巖』(朱)より 何かやわらかい絹につつまれて「ひび」いているような印象を持つ。 春近き=はだのしめり 夜のふけゆく= … 坪野哲久「なおいたましく」人間の内に清き純正を呼び覚ます

よるべなき身に 捨てられし捨てし幾たびその果てのよるべなき身にパンツをたたむ(中島行矢) 本阿弥書店『母樹』(千歳船橋)より ひとりみであられるごようすである。 「パンツ」が捨てられたこと、「パンツ」を捨てたこと、数なく … 中島行矢『母樹』十方無碍の愛に立って過去と未来を包摂する

まずはこんなテイストの短歌を 夜の庭を手探りしつつ摘みきたる山椒の葉に黄の花まじる(田宮朋子) 柊書房『星の供花』(彩雲)より 「夜の庭」にあって、そこは、灯りもなかった。「手探り」である。 ところが、「手探り」だったが … 田宮朋子『星の供花』自らを灯火にこの世界の億のかなしみに