式守 操

NHK短歌佳作「食べる」コピー機のかなしい音はいずれに響く

お題を考え過ぎてしまうきらいあり 昼食を逃してつまむおにぎりにコピーの音がひえびえひびく(式守操) 田村元・選題詠「食べる」より NHK短歌佳作で一首、採っていただけました。 わたしにはハードルが高いお題でした。 アイデ NHK短歌佳作「食べる」コピー機のかなしい音はいずれに響く

森山良太「佐藤かおり」短歌に口語体と文語体が共鳴する魅力

まずは一言たのしいです 「安寧」の意味など今日は訊いてくる佐藤かおりに何がありしか(森山良太) KADOKAWA『現代短歌アンソロジー』平成二十七年下巻(人)より 「佐藤かおり」にはふだんからこのような唐突な問いがよくあ 森山良太「佐藤かおり」短歌に口語体と文語体が共鳴する魅力

大崎安代「子の首に手を」愛するわが子の首に幸福の裂け目が

怖い 背後より子の首に手をかけてみる温かき肉の怖い感触(大崎安代) 短歌研究社『象を飼う家』(格安)より アタリマエであるが、子の首をしめようとした、とは詠んでいない。 しかし、「子の首」を「温かき肉」とする「温かき」が 大崎安代「子の首に手を」愛するわが子の首に幸福の裂け目が

光森裕樹「十号坂十号通り商店街」サイバースペースの豆腐屋

異空間に転移させる短歌 十号坂十号通り商店街いつ来ても人居らず豆腐屋(光森裕樹) 第54回(2008年)角川短歌賞「空の壁紙」より 知らない道に迷い込んでしまったのではない。「十号坂十号通り商店街」なる名がちゃんとある道 光森裕樹「十号坂十号通り商店街」サイバースペースの豆腐屋