中山みどり「冬のマネキン」マネキンを表現して人間を見せる

マネキンを写して人間を知る マフラーが巻かれて冬のマネキンとなりぬ硬い表情のまま(中山みどり) 本阿弥書店『歌壇』2017.1月号「冬のマネキン」より 冬のマネキンの硬い表情によって、人間の女の人がマフラーを巻いている顔 … 中山みどり「冬のマネキン」マネキンを表現して人間を見せる

マネキンを写して人間を知る マフラーが巻かれて冬のマネキンとなりぬ硬い表情のまま(中山みどり) 本阿弥書店『歌壇』2017.1月号「冬のマネキン」より 冬のマネキンの硬い表情によって、人間の女の人がマフラーを巻いている顔 … 中山みどり「冬のマネキン」マネキンを表現して人間を見せる

やらなくていい宿題 「やらなくていい宿題」で喧嘩する母子は夏の玄関口に(井上佳香) 本阿弥書店『歌壇』2016.10月号「夏の玄関口」より やらなくていい宿題だそうだ。成立しない日本語である。言語センスに溢れたお子さんだ … 井上佳香「やらなくていい宿題」夏の玄関口で喧嘩する母子

穂村弘のわたしが愛する一首 コピー機に本押しつけて目を閉じる 岡田有希子の夏の光よ(穂村弘) 本阿弥書店『歌壇』2016.8月号「五百円玉の夜」より 確かめる機会がないが、試験が近づいた学生が、友人のノートや試験に関係す … 穂村弘「目を閉じる」燦然とされど痛みに裂かれるあの夏の光

淡々としている命の瀬戸際 このままに死にますかと問ひたきに懸命の医師を思へば言へず(榎幸子) 本阿弥書店『歌壇』2016.8月号「熟寝」より 大した病気でもないのに、死ぬ、死ぬと騒いでいるわけではないのである。医師は、< … 榎幸子「懸命の医師を思へば」人間同士の美しい絆がある短歌

1 反意語を持たないもののあかるさに満ちて時計は音たてており(大滝和子) この一首の「反意語を持たないもの」を、わたくし式守は、どうしても女性としか読めない。つまり、女性の「あかるさに満ちて」時は進んでいる、と。 よって … 大滝和子の短歌/男女は互いに反意語である/時間の単位は月

1 きみがいない日々など考えられないと複数人にいわれる幸よ(野口あや子) てのひらに収まる機器を見つめつつ全能の季(とき)はさびしからんか(同) 短歌研究社『かなしき玩具譚』(携帯電話)より 2 前者 きみがいない日々な … 野口あや子の短歌の夏目漱石の『猫』の猫のようなスマホの歌