柳原恵津子

記事表示件数:2件

柳原恵津子の短歌より/父と娘のたった五分を永遠の歌にする

1 「してないかね、 けんかは?」息を吐ききって父は訊ねた五分の会いで(柳原恵津子) 左右社『水張田の季節』(冬樹の枝)より 2 父に娘が受けた感情は、とうてい言葉に尽し難い。夫婦げんかをしてないか、との娘への問いと思わ 柳原恵津子の短歌より/父と娘のたった五分を永遠の歌にする

柳原恵津子『水張田の季節』新鮮な感度を失わない人生がある

サンダルとウインナー 生きているだけでふたたび夏は来て抜け殻に似た棚のサンダル(柳原恵津子) 左右社『水張田の季節』(花に額ずく)より 「生きているだけで」と。微量の焦燥がうかがえる。<わたし>は、その「生きている」こと 柳原恵津子『水張田の季節』新鮮な感度を失わない人生がある