俵万智

コラム

短歌を読む価値/くりはらさとみの短歌/マジックリアリズム

1道路にはたくさんの羽が散らばってアスファルトってハト食べるんだ(くりはらさとみ)『ダ・ヴィンチ』25.02月号「短歌ください」(自由詠)穂村弘・選より雨で今、街は深海。ボクたちはスマホで顔を照らし合う海月(同)東京歌壇25.10.19東直...
おすすめの一首

読売歌壇(俵万智)と短歌くださいより/技巧を超えたものが

今のそのままの言葉このコトバ孵りそうだけどあなたには殻つきのまま渡しちゃいたい(くりはらさとみ)読売歌壇25.10.06俵万智・選よりこんなことを考えた。練りに練った言葉にしないでもいいのだ。今の、まず浮かんだ言葉をそのまま、どなたかに差し...
コラム

残された命の問いの答えにしたい/読売歌壇俵万智選歌欄より

1生きている証のスタンプ押すように母はポンポン杖つき進む(くりはらさとみ)読売歌壇25.06.10俵万智・選より筆者(式守)は、この一首で、残された人生の問いの答えを、目の前の霧が晴れるように見せてもらった。2予後がどうなるか医師にもわから...
おすすめの一首

くりはらさとみ「好きです」恋をして時間が通り過ぎていた頃

キッチンで結婚式キッチンで結婚式を挙げているハエを一度に天国へ送る(くりはらさとみ)『ダ・ヴィンチ』25.09月号「短歌ください」より穂村弘・選「結婚式を挙げている」ここ「キッチン」は、「ハエ」が新郎新婦になる教会らしい。あ、いや、神前式な...
おすすめの一首

くりはらさとみ「とつぜん」すぐそばの意表を突くリアリティ

パソコンという既婚者「とつぜん」を変換したらパソコンは「結婚した」と既婚になった(くりはらさとみ)読売歌壇25.03.31俵万智・選より変換するとおかしな単語が出ることがある。「既婚」の単語に「とつぜん」の読みを登録すれば。こんな変換はいく...
採用されました

『読売歌壇』について詳しく説明します

「読売歌壇」について『読売新聞』の短歌投稿コーナー。【選者】小池光・栗木京子・俵万智・黒瀬珂瀾(全4名)<希望選者別に投稿する>わたくし式守は、黒瀬珂瀾の欄に特化しての投稿です他の選者に思うところがあってではありません(念のため)掲載曜日朝...
おすすめの一首

俵万智「またこんな男を」俵万智の短歌の現在・過去・未来は

未来は明るくない「不器用に俺は生きるよ」またこんな男を好きになってしまえり(俵万智)文藝春秋『会うまでの時間』俵万智自選歌集「チョコレート革命」(ぬるきミルク)より男と明るい未来のないことを「また」してしまったわ、と。まこと大きなお世話であ...
おすすめの一首

橋本喜典「この日の三度目を」結句をいかに魅力的にするか

迷惑電話に腹が立っただけの話なのに勧誘の電話この日の三度目を下ろしてひとり怒りつぶやく(橋本喜典)本阿弥書店『歌壇』2017.2月号「天地」より迷惑電話が腹立たしい。要は、そういう内容だ。それだけだ、とも言える。それだけを、短歌で、おもしろ...
コラム

俵万智の短歌/「ふいに」人生のこれだけの差が1秒にある

1「クロッカスが咲きました」という書き出しでふいに手紙を書きたくなりぬ(俵万智)河出書房新社『サラダ記念日』(待ち人ごっこ)よりこの一首を読み返したこと何度目か、わたしは、『サラダ記念日』から顔を上げた。わたしも短歌をつくってみよう。70年...