野上洋子

おすすめの歌集

野上洋子『花の村』読み返すほどいつまでもここにいたくなる

第1部:魅力的な「おののき」と「連帯」秋をさがす遠足に十歳出発す秋はいやおうなく来るものを(野上洋子)本阿弥書店『花の村』(いいからいいから)より子の時間に、秋は遠くある。しかし、作者・野上洋子さんのご年齢ではすぐそこだ。そもそも、遠足なん...
おすすめの一首

野上洋子「あなたの笑顔は」死の背景/愛の肯定/生きる姿勢

なぜこうも読後感がいいのかどちらが先かわらぬゆゑに言うておく夫よあなたの笑顔はよろし(野上洋子)本阿弥書店『花の村』(春は食欲)より一首としては文語体だが、「言うておく」なる口語の強さに圧倒される。そして、正に文語の「よろし」では、その無条...
モチベーション

野上洋子「街より来たるは元教授」心に深く響く再生の物語が

幾重にも魅力がある理由は廃校を地球史研究所にすると街より来たるは元教授とふ(野上洋子)本阿弥書店『花の村』(落穂ひろひ)より幾重にも魅力がある歌だと思った。廃校の校舎が無駄にならないとか、元教授の人生はまだまだであるとか、好感を持ったことに...