国分良子

コラム

短歌も天体に依存しているのではないか/国分良子の歌を例に

1警報器が鳴って遮断機下り始む今日は誰とも話していない(国分良子)本阿弥書店『ぴいかんの空』(鳥海山)よりこんなことはある。まったく同じ経験は一度もないのにわかる。2「今日は誰とも話していない」なあ、と踏切で思ったのである。警報器が鳴った。...
おすすめの歌集

国分良子『ぴいかんの空』子のない夫婦が持ち合うジョーカー

夫婦ふたりでも眠りいるきみのメガネを外したりきみにもきっと不安はあるらん(国分良子)本阿弥書店『ぴいかんの空』(鳥海山)より「メガネを外」す、その手の皎潔なるが、まことに美しい一首だ。そして、次の一首で、わたくし式守は、体内が、新しい血に洗...
おすすめの一首

国分良子「ホチキス」毅然とした姿を歌に読む者を引きつける

夫婦ふたりの下のお名前一文字の夫の名前に二文字のわれの並んでバランスのよし(国分良子)本阿弥書店『歌壇』2016.5月号「ホチキス」よりうちもそうなのである。うちの場合は、一文字の妻の名前に二文字のわれ(本名)が並んでいるのであるが。ふたり...
おすすめの一首

国分良子「夏の悔い」短歌で市井の声が浅く聞けない声になる

何が早いってあなたそれは年をとることどれが一番早いのだろう 特急、快特、快速急行、今年で五十(国分良子)本阿弥書店『歌壇』2017.11月号「一番早い」よりおもしろい。どれがって、あなた、「今年で五十」が「一番早い」でしょうね。四十代前半は...