国分良子

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短歌も天体に依存しているのではないか/国分良子の歌を例に

1 警報器が鳴って遮断機下り始む今日は誰とも話していない(国分良子) 本阿弥書店『ぴいかんの空』(鳥海山)より こんなことはある。まったく同じ経験は一度もないのにわかる。 2 「今日は誰とも話していない」なあ、と踏切で思 短歌も天体に依存しているのではないか/国分良子の歌を例に

国分良子『ぴいかんの空』子のない夫婦が持ち合うジョーカー

夫婦ふたりでも 眠りいるきみのメガネを外したりきみにもきっと不安はあるらん(国分良子) 本阿弥書店『ぴいかんの空』(鳥海山)より 「メガネを外」す、その手の皎潔なるが、まことに美しい一首だ。 そして、次の一首で、わたくし 国分良子『ぴいかんの空』子のない夫婦が持ち合うジョーカー

国分良子「ホチキス」毅然とした姿を歌に読む者を引きつける

夫婦ふたりの下のお名前 一文字の夫の名前に二文字のわれの並んでバランスのよし(国分良子) 本阿弥書店『歌壇』2016.5月号「ホチキス」より うちもそうなのである。うちの場合は、一文字の妻の名前に二文字のわれ(本名)が並 国分良子「ホチキス」毅然とした姿を歌に読む者を引きつける