春野りりん

記事表示件数:8件

春野りりん「月のこころ」短歌の容積が大きくなる時間の堆積

目安: 約3分

音 着信の音づれを待つ良夜なり水脈曳きわたる月のこころに(春野りりん) 本阿弥書店『歌壇』2016.1月号「月天心」より まわりを見渡せば、このような「良夜」が、この世界にはあるのである。 「音づれ」の「音」は携帯か。夫 春野りりん「月のこころ」短歌の容積が大きくなる時間の堆積

春野りりんと坪野哲久の短歌/木村カエラの「Butterfly」

目安: 約4分

1 なぜ小説ではなくて短歌なのか。 なぜ魚屋ではなくて八百屋なのか、とは似て非なる問いである。 (以下、思いつくままに) 2 宮部みゆきを読み漁っていた時に、わたしは、わたしもミステリー系の小説をものして、文壇に打って出 春野りりんと坪野哲久の短歌/木村カエラの「Butterfly」

坪野哲久「菜のはなを挿してくれけり」消滅してなお永遠の美

目安: 約3分

短歌は安易なところに美を生まない 菜のはなを挿してくれけり如月のさむきゆふべのまなかひ明る(坪野哲久) 邑書林『留花門』(靑圃)より わたくし式守はただ、この一首の、余すところのない凛冽の気に搏たれて、坪野哲久の「まなか 坪野哲久「菜のはなを挿してくれけり」消滅してなお永遠の美

糸川雅子「石けりの石わが影のなかを」ありのままのすがたを

目安: 約5分

ころがる石を詩として拾う 夕暮れに子らが蹴りたる石けりの石わが影のなかをころがる(糸川雅子) 砂子屋書房『糸川雅子歌集』/『水蛍』(日記)より たとえば、歩道を歩いていて、誰かが足でちょっとどかした空き缶がころがる音がき 糸川雅子「石けりの石わが影のなかを」ありのままのすがたを