おすすめの一首

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まことにおすすめ

一記事に一首だけ載せているとは限りません。連作単位で、そこにある短歌をすべて引いているものもあります。いずれも愛しぬける短歌です。ここをこうおさえるといい短歌ができる、歌作上の発見を記録しているものもあります。

山田吉郎「人生は短くもあらずして」時間は寸法で測れないが

人生は短くもあらずして 一概に人生は短くもあらずしてドン・キホーテの五冊目を読む(山田吉郎) 本阿弥書店『歌壇』2017・4月号「花絶えず」より ドン・キホーテは風車に追撃するんだそうな。そこからドン・キホーテ型なんて人 山田吉郎「人生は短くもあらずして」時間は寸法で測れないが

岡本育与「回す地球儀」地球の皮膜は母子の愛に蔽われていて

回す地球儀 アメリカの息子の電話を台湾の息子に伝えて回す地球儀(岡本育与) 本阿弥書店『歌壇』2016.4月号「春は静かに」 アメリカと台湾の、どちらが兄でどちらが弟か。それはどうでもいい。が、<わたし>はまず、アメリカ 岡本育与「回す地球儀」地球の皮膜は母子の愛に蔽われていて

関谷啓子「木の花の匂うころ」どこまでも無垢でいられること

こんなにきれい 葉桜がこんなにきれい 誘いたる母が来るまでベンチに待てり(関谷啓子) 本阿弥書店『歌壇』2017.8月号「木の花の匂うころ」より 葉桜はこんなにきれい このように美しく娘は母を待った。清澄な光景だ。母と娘 関谷啓子「木の花の匂うころ」どこまでも無垢でいられること

井上久美子「子の鍵に」大好きな歌/男子か女子か/母か父か

母によって詠まれた? 玄関の棚に置かれた子の鍵に見てきたものを聞きたき夕べ(井上久美子) 本阿弥書店『歌壇』2017.12月号「女棲む月」より 母によって詠まれたものかと。作者は井上久美子さんであるが、それは関係ない。名 井上久美子「子の鍵に」大好きな歌/男子か女子か/母か父か

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