おすすめの歌集

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人生はいいもんだ

どの歌集も何度も読み返しました。どの歌集も、この人生を、残された時間を呪わないでいいことを教わります。その歌集の歌人に、その歌人の人生に、わたしは、都度、膝を屈して敬いました。

野上洋子『花の村』読み返すほどいつまでもここにいたくなる

読む目安: 約4分

第1部:魅力的な「おののき」と「連帯」 秋をさがす遠足に十歳出発す秋はいやおうなく来るものを(野上洋子) 本阿弥書店『花の村』(いいからいいから)より 子の時間に、秋は遠くある。しかし、作者・野上洋子さんのご年齢ではすぐ 野上洋子『花の村』読み返すほどいつまでもここにいたくなる

武藤雅治『あなまりあ』文語定型を踏み越える響きが聴こえる

読む目安: 約10分

第1部:騒音と音楽のあいだ メロディもリズムもない音楽がある。ただ打楽器を打ち鳴らしているだけとか、演奏には聴こえない金管楽器の音とか。これが「芸術」だ、と言われたってなあ、と筆者(わたくし式守)などは思ってしまうのであ 武藤雅治『あなまりあ』文語定型を踏み越える響きが聴こえる

古谷円『ひきあけを渡る』時間という絶対的な体系は愛を継ぐ

読む目安: 約10分

衝突なき外界 人間は環境になじんでこの人生を送る。しかし、なじむ程度でない人もいるらしい。 歌集『ひきあけを渡る』の著者・古谷円は、たとえばそのようなお人に思えるのである。あたかも身を巡る自然界と一体化しているのではない 古谷円『ひきあけを渡る』時間という絶対的な体系は愛を継ぐ

阪森郁代『ノートルダム』俯仰天地に愧じざるの姿をみつける

読む目安: 約9分

端的に カーテンを開けて始まる一日の端的にここより一羽飛び立つ(阪森郁代) 短歌研究社『ノートルダム』(奇妙な家)より 「一羽」とは、<わたし>のこと、つまり著者のことであろうかと。そして、「端的に」との措辞。「端的に」 阪森郁代『ノートルダム』俯仰天地に愧じざるの姿をみつける

玉井まり衣『しろのせいぶつ』美しいが悲しい変奏曲のネジが

読む目安: 約6分

きみんちのネジ 真昼間にふたり棚前しゃがみこみ密やかに選ぶきみんちのネジ(玉井まり衣) ながらみ書房『しろのせいぶつ』(Ⅱ Rちゃんへ)より 『しろのせいぶつ』のⅡは現代仮名遣いです 童話のようにいっしょにいるふたりなの 玉井まり衣『しろのせいぶつ』美しいが悲しい変奏曲のネジが

吉野鉦二『時間空間』そうか永遠に眠るのはまだ先だったのだ

読む目安: 約8分

微妙な年齢だった60という歳 老いというほどの老いではないが、もはや完全に若いと言えなくなったことを痛感している。先の7月、わたしは、還暦を迎えた。で、この60なる年齢であるが、最近、何とも微妙な年齢だと思うことが少なく 吉野鉦二『時間空間』そうか永遠に眠るのはまだ先だったのだ

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