2026

おすすめの一首

短歌で行政用語が恐怖に/少子化のこと/香川ヒサの短歌より

日本人の減少白白とソメイヨシノ咲きこの国に日本人の減少続く(香川ヒサ)ながらみ書房『短歌往来』2026年7月号「昔」より言われてみれば、少子化とは、「日本人の減少」だったのである。言葉一つで、慣れきった日常の風景を、ハッと捉え直せる。いかに...
短歌往来より

生きている現実の言葉/宮沢鉄郎さん/『短歌往来』26年7月号

『短歌往来』2026年7月号の今月の新人をおもしろく読む。宮沢鉄郎さんの紹介。連作「工学」掲載。1首引く。冷や汗のシステムダウン仕事中「狼煙」の確かさ思いにふける(宮沢鉄郎)ご自分とご自分を巡る世界をこのように詠もうとする姿勢がいい。眩しい...
短歌往来より

島田修三「感じやすいお年ごろ」/『短歌往来』26年7月号

『短歌往来』2026年7月号を購読。島田修三さんの連載エッセイ(遠い人、近い人115)「感じやすいお年ごろ」をおもしろく読む。島田修三氏は、まず日高堯子さんの歌を引く。しやくやくの花見をりしがとつぜんに怒気にかられて夫家を出づ『日在浜』(2...
モチベーション

短歌で人生の成功と危険の表裏一体を/くりはらさとみの傑作

シールをはがせた日あまりにもみごとにシールをはがせた日 ああ 掃除機の掃除までした(くりはらさとみ)「Meets Regional」2026年6月号「岡野大嗣と詠むレッツ短歌!」第61回テーマ「シール」一読後、まずこんなことを思った。(“読...
お知らせ

サイトをリニューアルしました/短歌系サイトを構想中の方もどうぞ

いつも当サイトを読んでいただき、ありがとうございます!サイトの見た目や仕組みをガラリと変えるリニューアル作業をしました。見違えるようになった(はずの)当サイトですが、今回は、ちょっとマニアックなウェブサイトの裏側の話を交えつつ、リニューアル...
お知らせ

月間pv数が6,000pvを突破しました

当サイト(短歌研究室)が、月間PV数で、6千に達成しました。当サイトを始めたのは、2020年の、年が明けてでした。2026年8月20日現在、解析ツール(SlimStat)を確認すると、「PV」に6,002が表示されていました。ご訪問くださっ...
おすすめの歌集

望郷の良寛/山形爛藤の杖/武藤正治「異形の良寛」を基に

1故郷に戻る人と戻らない人がいるらしく、乱読の中で知ったことだが、与謝蕪村は帰らなかった。が、松尾芭蕉は帰った。何度も帰ったとか。資質の違いか。そうかなあ。良寛は、故郷に戻った。良寛にとって、故郷(出雲崎周辺)は、かつて自分が挫折した、人間...
おすすめの歌集

良寛の出家は家出だったのか/武藤雅治「異形の良寛」を基に

1良寛は、名主の子だった。あれは出家と言うより家出である、との説は、説得力がある。当時の家父長制の重圧を思えば、である。『異形の良寛 渇きと訪れ』(花伝社)に、著者である武藤雅治さんは、「少年前期から少年後期にかけての未完の連続性、すなわち...
おすすめの歌集

良寛の遁走/無力哀訴の歌が/武藤正治「異形の良寛」を基に

1良寛は、名主の子であった。良寛の生きた江戸時代の名主(庄屋)は、村の政治や税金の管理をおこなった農民の最高責任者である。村の指導者として高い教養や経済力があった。東日本では「名主」、西日本では「庄屋」。なお、東北・北陸では「肝煎」と言われ...
おすすめの歌集

手毬の良寛の真実/その歌は/武藤正治「異形の良寛」を基に

1良寛と言えば、子どもたちと手毬をついている姿を思い浮かべる。いかにも記号的であるが、これは、良寛の代名詞である。だが、良寛を知れば知るほど、彼は、聖人君子などではなく、いや、そうと讃えていい一面もなくはないが、どこか抜けていて、わが人生の...
コラム

短歌で国家の心臓部を表現する/日本銀行/阪森郁代さんより

1どちらへゆくも気の向くままを良しとして日本銀行目の前にある(阪森郁代)ながらみ書房『短歌往来』2026年5月号「自然詠を詠む・撮る・描く(大阪市北区)」(流れゆくのみ)より2筆者(わたくし式守)は、東京日本橋の日本銀行本店のすぐ近くで勤務...
モチベーション

短歌で読者を目撃者にする/カメラワーク/阪森郁代さんより

単なる公園の説明ではないまつすぐに伸びて縦横シンメトリーこの公園は薔薇の領域(阪森郁代)ながらみ書房『短歌往来』2026年5月号「自然詠を詠む・撮る・描く(大阪市北区)」(流れゆくのみ)より大阪市北区で、バラ園があって、シンメトリーな配置で...