月: 2025年3月

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玉井まり衣『しろのせいぶつ』美しいが悲しい変奏曲のネジが

きみんちのネジ 真昼間にふたり棚前にしゃがみこみ密やかに選ぶきみんちのネジ(玉井まり衣) ながらみ書房『しろのせいぶつ』(Ⅱ Rちゃんへ)より 『しろのせいぶつ』のⅡは現代仮名遣いです 童話のようにいっしょにいるふたりな 玉井まり衣『しろのせいぶつ』美しいが悲しい変奏曲のネジが

木曽陽子「わが街に白き館の」見え得ていなかった美の認識を

それはあった 八月の音なき日なれどわが街に白き館の立ちあらわれつ(木曽陽子) 本阿弥書店『歌壇』2016.10月号「獏の見る夢」より 八月。音なき日。白き館。 八月なのに「音なき日」である。音なき日なのに「白き館」なので 木曽陽子「わが街に白き館の」見え得ていなかった美の認識を

山田吉郎「人生は短くもあらずして」時間は寸法で測れないが

人生は短くもあらずして 一概に人生は短くもあらずしてドン・キホーテの五冊目を読む(山田吉郎) 本阿弥書店『歌壇』2017・4月号「花絶えず」より ドン・キホーテは風車に追撃するんだそうな。そこからドン・キホーテ型なんて人 山田吉郎「人生は短くもあらずして」時間は寸法で測れないが